BRITISH BEAT CLASSIC - ルーツ系ブルース、R&B、ロックンロール・ガイド for ブリティッシュ・ビート・ファン -

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ビートルズ・ファンにオススメするルーツもの

BEAT-NET:

ビートルズ・ファンにオススメするルーツものを教えてください。
おいらならアーサー・アレキサンダーのベストです。

THE GREATEST ARTHUR ALEXNDER

なんといっても初期ジョン・レノンの曲作りのネタが
ムンムンと見えるトコが大好きです。

R&Bでありながらポップでもあり、
まさにジョン・レノン・メロディーのルーツが詰まっていると思います。

BBCでしか聴けないですが、
・ア・ショット・オブ・リズム・アンド・ブルース
・ソルジャー・オブ・ラヴ
なんて、オリジナル盤でも収録してほしかったですね。


土田:コメント

ビートルズはBBCでA shot of R&Bを2回演奏してるのですが、
自分は公式盤BBCに収録されなかったバージョンの方が69倍好きです!
っていうのも、そっちの方がヘビーなサウンドでテンポも速いからです。

私の好みは、
その「BBC別ver.>パイレーツ2000年ver.>ジョニー・キッド>オリジナル>ゲリー&ペースメイカーズ>公式BBCver.」です。

たしかにアンナは歌唱面でもメロディー面でも「ジョンレノン節」に多大な影響を与えてますよね!
この曲はKing of過小評価of ビートルズソングだと思っております。
どう考えたってシンガー、ジョンレノンの最高のパフォーマンスですよ。

あの味を出せる人間は100億人に1人もいないと思います。
ていうか本人でさえ1963年のあの日にしか出来なかったパフォーマンスだったと思います。
いわば音楽(歌唱)の神様が降りてきてる状態ですよ!
(その証拠にアンナのBBCバージョンはかなり劣ります)

それに比べたらアーサー・アレキサンダーのバージョンは平凡な黒人歌手って感じですね。
こっちのバージョンだったら簡単にモノマネで歌えますよ、
私は自称モノマネ名人ですから(笑)

立川トレビアン:コメント

アーサー・アレキサンダーは、
基本的に人が好さそうな点がポピュラー・ミュージック界では欠点でしょうね。

チャック・ベリーもボ・ディドリーも、リトル・リチャードも、
下手するとかつあげなんかをされてしまうような
意味不明な不気味さがありますが、
アーサー・アレキサンダーは、
カップ・ヌードルにお湯を入れて、
キチンと3分待ちそうなところがあるんですよね。

一般社会に埋没するのなら、
アーサー・アレキサンダーは確かにしっかり埋没できるでしょうが、
ロック・ショービジネスではその常識性が欠点なんですよね。

『ユー・ベター・ムーヴ・オン』みたいな曲になると、
圧倒的にアーサー・アレキサンダーの気質がいい方向にでるのですが、
『ア・ショット・オブ・R&B』みたいな曲になると、
もう少しデタラメな気性をしていたほうが……感は否めません。

『ソルジャーズ・オブ・ラヴ』も、
下手をするとミルク・シェイクスのほうがやさぐれてていいと感じますからね。

ただし、ジョン・レノンのルーツみたいなものは確かに感じられるので、
無碍にはねつけられない不思議なミュージシャンですね。



土田:コメント

>>Milk shakesのソルジャー・オブ・ラブ
これを知ってらっしゃるという事はドイツでのライブ盤を持ってるという事ですか?!
ここでのボーイズとモンキー・ビジネスは超カッコイイですよね?!私は大好きです!



立川トレビアン:コメント

ミルク・シェイクスに関していいますと、
私とビリー・チルディッシュの付き合いは案外長く、
高校時代にアナログ盤で購入してからですね。

当時私は同級生達とバンドを組んでおり、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに起源があるようなオリジナルを作っていました。
まぁ、そこにPILみたいな要素も入れたりしながら、
奇妙な楽曲を作っていたのですが、
なんか、ほかにないのか? みたいな疑問にぶつかった時に、
ミルク.シェイクスに出会い、
「ああ〜、ロックってこれでいいんだ!」
と安心したものです。

それに呼応してビートルズの『スター・クラブ』でのライブを再認識することになるのです。
そうやって、ミルク・シェイクスからジー・マイティー・シーザースといった具合に、
ワイルド・ビリー・チルディッシュを追いかけていたのですが、
ビリーがセックストン・ミンと共作したアルバム(タイトルは失念しました)を聴き、
「ああ〜、ビリーを追うのはやめよう」
と決心したのです。

ミルク・シェイクスつながりで、ヘッドコーツやプリゾナーズも聴いていましたが、
それを機にその手のファミリーみたいな奴も捨てました。

その後東京に出て、ネオGS系のバンドでヴォーカルをしている時に、
ミルク・シェイクスが初来日しました。

その時アイツ等は楽器を持ってきてなくて、
奴等が演奏する楽器を我々の仲間が貸してやったんですよ。
舐めた奴等です。

我々の仲間でもとりわけストライクスがミルク・シェイクスの大ファンで、
デモ・テープと手紙を送ったことがありました。
するとビリーから丁寧な返事が返ってきました。

「いい演奏だが、こういうのを聴いてもっと幅を広げろ」
というビリーからストライクスへのアドバイスの中に、
ダムドの『ニート・ニート・ニート』が書かれていました。
う〜ん、深いような薄っぺらなようなエピソードでした。


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